転職先に迷ったときーコンサルタントの相談術その1ー
<Case Study>
薬剤師のAさん(仮名)をコンサルティングした時のことです。
Aさんは将来的に自営する事を前提に、調剤薬局できちんとした経験を身に着けたいという
考えのもと、調剤薬局への転職を考えて活動を始めました。
活動を始めて、比較的大規模の1社と中堅規模の1社から高い条件での内定を受けました。
薬剤師に限らず、このように何社かから内定を受けると、あれこれ検討の末悩む事になる
ものなのですが・・・そんなある朝。 Aさんからコンサルタントに電話がかかってきました。
「実は、別に自分でもう1社受けていて、その説明会に行ってきたんですけれども・・・」
(もちろん、紹介会社1社だけでの活動は稀で、大抵他社を使ったり、自身で動く事も多く、
担当コンサルタントにはそれを制限する事は何も言えないのですが・・・・)
「本当は、自分でも迷っているので、相談に乗ってくれませんか?」
"これは実際に面と向かって話し合った方がいい。"
そう踏んだコンサルタントは早速Aさんの元へ伺い、食事がてら相談に乗る事になりました。
聞いてみると、Aさんはまだ小さなお子さんがおり、成長を楽しみにしているとの事。
すると授業参観や、運動会・・・色々な行事にも出てあげたいのも親心。
しかし養育費を考えるとそれなりの年収も欲しい。
Aさんの検討しているドラッグストアは2件の調剤薬局より年収は高いものでしたが、その分
どうしても勤務時間帯や曜日が不規則な業界。子供の側で一緒にいられる事が難しい。
「年収」を取るか、「時間」を取るか、どちらかの一大決定を迫られたAさん、考えた末に
コンサルタントへ相談を持ちかけたというのです。
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Aさんの提案に、コンサルタントは「お子さんを大切にして欲しい」という事を提案しました。
また、「本当にやりたい事に向かって欲しい」とも。
・ドラッグストアだと、調剤併設といえども調剤に集中する事が難しい。
・ドラッグストアは勤務時間がどうしても不規則。調剤薬局はまだある程度シフトが明確。
・店舗の異動の幅が、調剤薬局の方がより小さいから、お子さんといられる時間も長くなれる。
「そして何より、年収は、上げてもらうのではなく、Aさんがご自身で上げるものだと思いますよ。」
コンサルタントは自信を持って、一言を口にします。
ー1分ほど、沈黙が流れましたー
沈黙を破ったのはAさん。
「コーヒーでも飲みましょうか!?」
と一言、吐き出すように言ってコーヒーを取りに行くAさんの背中には、どこかしら吹っ切れた
ものが感じられました。
Aさん:「まぁ、本当にやりたい事、守りたいもの、ってことですよね。」
コンサルタント:「そうですよね。 転職されるなら、納得の行く転職をして頂きたいですから。」
Aさん:「・・・わかりました! 調剤薬局で考えてみます!」
・・・結局、Aさんはその後、中堅どころの薬局に進路を決めました。